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佐野元春さん 詞のご紹介

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    佐野元春さんが誕生日に寄せて書かれた詞をご紹介します

    どうか 声を出して読んでみてください

    どうか 心の中で 腹の奥に響かせながら読んでみてください


    それを「希望」と名づけよう
    佐野元春


    街が揺れた夜、君はひとり無断で、
    市営プールに潜りこみ、身体を水に浸した

    そして暗がりの中、瞑想した

    人は時に、光に水に、雨に風に、感謝し、
    人は時に、光に水に、雨に風に、屈服する

    この闇の向こうに震えるのは
    誰か、嘆きの声

    同胞の不在は確かに不可解だ

    それはそうだ
    しかしどうだろう

    君は偽善の涙など流さないと誓ってくれ
    決まりきったお悔やみなど無用だと言ってくれ

    夜が明けて、そこにいつもどおりの太陽が照り、
    草木は首をもたげ、
    鳥たちは空を往く

    あぁ、美しくも残酷なクリシェ!

    一方で、
    君の身体の細胞ひとつひとつに染みいる光はどうだ
    傷だらけではあるが依然雄々しいその筋肉はどうだ

    そうさ、君は同胞の不在を気にかけているんだろうが、

    たとえば、
    偶然にも生き残った君の生を讃えてみてはどうだ?
    たとえば、
    生き残ったことへの幸運を噛みしめてみてはどうだ?

    不謹慎だとわめく偽善者を後に残し
    君が光を放つことで、友を弔うんだ

    それを「希望」と名づけていいんだよ

    余震は続く

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    2011年 誕生日に寄せて
    佐野元春
    mtk-diary * ピラティス * 20:03 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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